ホラーストーリー 体育館の呻き声 前篇

今回の小説は二次元世界とは全く別の世界(いわいる現実世界に近い世界)の話を公開します。
登場人物も二次元とは全く関係ありません。

ちなみに初めて公開するホラーストーリーです。


私は室町愛海(むろまち あみ)、どこにでもいる普通の女子中学生。
周りの人たちの殆どは平凡に望まず、刺激のある世界に望んでいる事が多いけど、私はこのまま平凡に生まれていた方が良いと思っている。
当然当り前のように私は平凡に暮らしていた。
もちろんこれが私の幸せである。



ある出来事を除いて・・・。



ある日、私は学校の自分の教室で何事もなく普通に暮らしていた時の事です。


???????「ねえ、室町さん!!」
室町愛海「???鮎川さん?」

目の前には、クラスメイトの鮎川聡美(あいかわ さとみ)、東山和江(ひがしやま かずえ)、若林希(はかばやし のぞみ)、西嶋小春(にしじま こはる)の仲良し4人組が私に話しかけてきた。

室町愛海「一体、どうしたのですか?」
鮎川聡美「私達、聖・宝樹歌劇団に入団するんだ!」
東山和江「それで、室町さんも一緒に誘おうと思って呼びに来たの!」
室町愛海「でも、それってオーディションとか家族の許可が必要なんじゃ・・・」
若林希「大丈夫よ!自由参加で年齢制限は10歳からだって!」
西嶋小春「それに、室町さんいつも独りぼっちだったから一緒に思い出作りしたいと思ってこうして誘ってるの!」
室町愛海「いいのかな・・・?」
鮎川聡美「いいに決まってるでしょ!」
東山和江「一緒に入ろうよ!ね!」
若林希「そうそう!いつも平凡でいるのも悪くないけど、たまにはこういう楽しい事もしようよ!」
室町愛海「・・・うん、入ってみる!」
西嶋小春「じゃあそうと決まれば、決まり!!!」
???????「お、なんだか面白そうだな!!」
女子5人「??????????????????」

声がした方へ振り替えると、そこには同じクラスの男子、大嶋薫(おおしま かおる)、石田瑞樹(いしだ みずき)、川瀬聡(かわせ さとし)、黒沢龍斗(くろさわ りゅうと)、松崎翔也(まつざき しょうや)
の5人がいた。
5人とも容姿端麗だけど鮎川さんの話によると、彼らは中学に上がっても女子をからかう所があり、特に大嶋は女子を面白半分で女子ちょっかいを出す事があるが、悪気はなくあくまで軽くからかう程度でやっているらしい。

大嶋薫「ずいぶんおもしろそうな事考えてるじゃんか?」
石田瑞樹「何話してたんだ?」
鮎川聡美「アンタ等には関係ないでしょ!!」
大嶋薫「そんなこと言って、俺達をさし置いて面白い事をしようだなんてそうはいかないからな!」
鮎川聡美「うっさいわね!!誰が何しようと勝手でしょ!!ほっといてよ!!」
大嶋薫「そう言われるとほっとけなんだよなぁ~」

西嶋さんの話によると、鮎川さんと大嶋くんは家が近くであるためか、幼稚園の時からずっと一緒にいたようである。
そのため、大嶋くんはいつも鮎川さんをからかっているが、私視点ではからかってるというより仲良くなりたがりそうな様子に見えた。

それはさておき、私はこの事を親に相談しました。
私の家はどちらかというと比較的裕福で小学生の弟とともに何不自由なく育てられたので親は否定することなく許可してくれた。

初日、私は歌劇団の稽古場に行くことにした。

室町愛海「何であなたまで付いてくるの?」
室町優(むろまち ゆう(愛海の弟))「当り前じゃん!姉ちゃんが入るなら俺も入るんだって!」
室町愛海「でも優が習ってては私が習ってないものもあるじゃない?」
室町優「だって姉ちゃんが入ってる所なんかスゲー面白そうじゃん!」
室町愛海「いつもは、空手や剣道やってる方が面白いって言ってるくせに」
室町優「面白いっちゃ面白いけど、俺姉ちゃんと何かやってるときが面白いんだもん!」

弟の優はやんちゃで活発な印象を持つ小学4年生の男の子です。
故に体を動かすのが大好きで特に武術やってるときが一番楽しそうです。
控えめな私とは正反対ですが、いつも私に良く懐いています。

私は弟と会話しながら歩いてる途中で私を誘ってきたクラスメイト達とも会い、そのまま稽古場へ向かった。

そしてついた先が、

鮎川聡美「ココが、稽古場ね」
若林希「まあまあって感じね」

そこはどこにでもありそうな児童館に近い体育館で会った。
しかし、体育館がどうしてこんな町はずれにあるのか少し疑問に思った。

室町愛海「でも、どうして体育館がこんな町はずれにあるのかしら・・・」
東山和江「まあまあ、細かい事は気にせず、さ、中に入ろう!」

東山さんはそう言いつつ中に入った。
中に居たのは大嶋くんを始めとする5人組はもちろん他のクラスメイトや他クラスや先輩後輩、そしてその兄弟姉妹も参加していた。

??????「はーーーーい皆さん!!!集まって!!!」

声がした方向へ向くと副団長に当たる1人の女性と団長に当たる1人の男性が居た。
私達は皆、彼女の元へ集まった。

柏原幸治「私は柏原幸治、聖・宝樹歌劇団の団長でもある、よろしく!」
夏木綾香「私は同じく聖・宝樹歌劇団の副団長、夏木綾香と申します、皆さんよろしくお願いします。」

私達はもちろんその場にいた皆も盛大な拍手をした。
私達は自己紹介を終え、さっそく自分の役割を決めた。

役割が決まった後、私達は早速、練習に励んだ。
最初は大変だったけど、やっていくうちに楽しくなってきた。
私はこうしていつまでも楽しく続けられる事を願い続けた。
だけど、その楽しい日々はそう簡単には続かなかった。

後半へ続きます。