小説(紙兎ロペパロ センチメンタルコタロー前編)

いよいよ明日で戌年突入ですね。
来年こそ記事を沢山更新したいと思います。
では、今年最後の小説を公開します。


ある日の寒い日、にこにこ銀座では紙風船バトルが行われていた。

その紙風船バトルが終わりを迎えていたときの事、コタローは道の真ん中で一人ぽつんと立っていた。

その様子を店の建物に寄りかかって座ってエスパーニャンコを抱えている原形カラ松と美形カラ松が気の毒そうに見ていた。


ピンポンパンポーーーーーーーーーン!


女性アナウンサー「(事務所からマイクに向かって)紙風船バトル実行委員会です!先程、465番さん(アリババ・サルーシャ)が撃破されて二時間に渡って争われた紙風船バトルinにこにこ銀座も残りは78番(原形おそ松)612番(原形チョロ松)901番(コタロー)の三名に。皆さん、壮絶なラストバトルに議題しましょう!!!!」

ピンポンパンポーーーーーン・・・・・・


コタロー「(アナウンスを聞いて)ハァ・・・・・・(深くタメ息をついて)俺は唯、スリルっつうか、ドキドキが味わいたかったんだよ。敵に待ち伏せされたり、追いかけられたり、その為に参加したのに・・・」
カラ松(原形)&カラ松(美形)&エスパーニャンコ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
コタロー「何で誰にも会わねぇんだよ!他の参加者に!1500人もいたのに!」

松野カラ松(原形)「俺、西口の方でサトシと高橋(どちらも野良スコキャラ)を撃破してノボルとダイスケ(どちらも野良スコキャラ)と当たろうとした直前に後ろからおそ松(原形)にやられてそのあと同時に俺と当たろうとした二人もおそ松にやられたんだが・・・」
松野カラ松(美形)「俺はその頃、花屋の前でコイツ(原形カラ松)側の一松(原形)と争ってる最中に後ろからコイツ(カラ松)側の十四松(原形)にやられてその直後に一松(原形)も十四松(原形)の流れ弾に当たって二人同時にリタイアしたんだ・・・」
エスパーニャンコ「きっとこの場所が悪い・・・」
コタロー「さっきにこにこ銀座内を一週したし!大通りの真ん中堂々と歩いたし!誰にも会わなかったし!」
松野カラ松(美形)「多分コタローが猫だから気づかれなかったんじゃ・・・」
コタロー「ニャロメやウナギイヌだって参加してたんだぞ!そいつらとも会わなかったんだぞ!」
松野カラ松(原形)「だか最後は必ず、おそ松かチョロ松の誰かと対決することになって・・・」


ピンポンパンポーーーーーーーーン!


女性アナウンサー「紙風船バトル実行委員会です!文房具店前に遭遇した78番さん(原形おそ松)と216番さん(原形チョロ松)激闘の末、なんと相討ちという結果に!!!!!」
原形カラ松&美形カラ松&エスパーニャンコ「!!!!!!!!!!!!!!」
女性アナウンサー「よって、優勝は901番さん(コタロー)に決定いたしました!!!!!おめでとうございまーーーーーす!!!!!」


ピンポンパンポーーーーーーーン・・・・・・


コタロー「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
松野カラ松(原形)「あの、コタローおめでとうございま・・・」
コタロー「ハァ~~・・・・・・(深くタメ息をついて)避けられてるのかな・・・」
松野カラ松(原形)「いや、ラッキーだぞ!滅多に無い鬼ラッキーだぞ!・・・」

コタロー「ハァ~~~~~~・・・・・・(深くタメ息をついた)」
カラ松(原形)&カラ松(美形)「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(気まずくなったのか深く黙りこんだ)」
エスパーニャンコ「なんて言葉かければ良いかわからない・・・・・・」

コタロー「ハァ~~~~~~~~~・・・・・・(深くタメ息をついた)」


紙風船バトル閉会式が終わって、


ダイスケ「(コタローから話を聞いて)あーそうだったのか」
サトシ「次は絶対戦えるよ!コタロー」
ノボル「優勝賞品もきっと良い物がはいってるよ!」
コタロー「・・・だといいけど・・・・・・」
ダイスケ「せっかくだし優勝賞品みてみようぜ!」


優勝賞品を確認したものの


コタロー&ノボル&サトシ&ダイスケ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(賞品を見た瞬間言葉を失った)」


賞品の中身は竹とんぼやお手玉等の昔のおもちゃが入ってた。


ダイスケ「こ、コタ?よ、よかったな・・・これらは今は見られない貴重なおもちゃ・・・」
コタロー「ハァ~~~~・・・参加するんじゃなかったよ・・・・・・」
ノボル「そういうなって!コタみたいな鬼ラッキー滅多にいないからな、今日はコタの優勝を祝いまして・・・」
コタロー「別に祝わなくていいし、つーか俺そんな気分じゃないから・・・」



後編へ続く。