小説(ある話35その3)

同じ頃、らむりんは屋上で一人でいた。

らむりん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
野上摩白「らむりん!!」
らむりん「!!・・・摩白くん・・・」
野上摩白「らむりん、大丈夫?」
らむりん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
野上摩白「・・・そんなわけ、無いよね・・・」
らむりん「大丈夫、心配してくれてありがとう」
野上摩白「でも、さっき・・・」
らむりん「なんだか、恥ずかしくなってきてね・・・」
野上摩白「?????????????」
らむりん「前までは全然気にしてなかったのに・・・最近胸が大きくないと女の子じゃないのかな、と急に思って」
野上摩白「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
らむりん「そう思うと段々恥ずかしくなってきた上に寂しくなっちゃって・・・」
野上摩白「・・・・・・大丈夫、らむりんはれっきとした女の子だよ!!それに僕、らむりんの外見だけじゃなく、そのしっかりしていてはっきりものをいうところも女の子らしくて好きなんだ!僕・・・」
らむりん「摩白くん・・・・・・」
野上摩白「でも本当の告白は保留する、だってらむりんのことが好きな男の子、他にもいるんだし!」
らむりん「!?!?!?・・・こんなアタシのことも???」
野上摩白「うん、現に僕に恋関係でライバル視している男の子も何人かいるみたいだし」
らむりん「摩白くん・・・」
野上摩白「それに、そういう風に真剣に悩んでいるところも女の子らしいと思うよ!!それにらむりん、僕から見ても凄くかわいいし!!」
らむりん「ありがとう、摩白くん・・・」

そして

ジュリィ・ヘイワード「らむりんちゃん、マシロくん、ここにいたのデスネ!」
野上摩白「あ、ジュリィさん!」
らむりん「ジュリィ先輩!」
ジュリィ・ヘイワード「早く、皆のいるところへ来てください!!皆待ってますヨ!」
野上摩白「早く行こう!!らむりん!」
らむりん「うん!!」

そして皆の所に戻って

姫野美味香「あ、らむりんさんが来ましたわ!」
ノコリン「待ってたよ!」
らむりん「心配掛けてごめんなさい・・・」
グウェン・テニスン「いいのよ!らむりんちゃんの迷惑なんて!」
柊まいん「そうですよ、気にしないでください!」
上条飛影「らむりん、あの・・・」
らむりん「?????????」
上条飛影「・・・・・・ごめん!!!!!!!!!!!」
らむりん「!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
上条飛影「俺のせいで余計悲しませちまって・・・」
上条勇人「君を傷つけたって反省してるんだって!」
らむりん「そんな、謝らないでください、別に怒ってる訳ではありませんし」
上条飛影「本当か!?!?!?」
らむりん「はい・・・」
メル・エンジュリーア「でもらむりん元気ない・・・」
ルル・エンジュリーア「やっぱりあのバカ連中が言ったこと、気にしてんじゃねぇのか?」
らむりん「なんだか恥ずかしくなってきちゃってね、少し前まではそんなこと全然気にしてなかったのに、いつの間にか胸が大きくないと女の子じゃないのかなと急に思っちゃって・・・」
武岡広雪「その気持ち、分からなくもないよ、僕もあのクソオヤジ(ピーターのパパ)に散々デブ呼ばわりされまくってさ、それに僕より背が高くて体重の軽い子がいると知ったとたん、僕自身が太ったんじゃないかなと思って・・・」
武者小路 逞「何を言ってるんだ!!・・・・私の体は広雪ほどそんなに綺麗じゃないしあちこち旅してるからボロボロだ、そっちが羨ましいくらいだっ!」
ラヴェンダー・オルランジューレ「???どういうこと???」
バルジート「後で聞いたのですが、彼女は色々自分を強くする為の旅してるからあれでも結構苦労してるみたいでガリガリに痩せています」
武岡優雅「それも骨が見えそうなくらい・・・」
木ノ本桜「広雪くんは細いのにとてもきれいなラインしてるからね」
クリス(ポケスペキャラ)「それもスーパーモデル顔負けの華奢なスタイルだし!」
ショコラ「そりゃ二人とも凄いわね(汗)」
大空アコ「私もあるわ、周りの服と自分の服を比べた時、私自身ダサいんじゃないかなと思って」
要十真「僕も最近、自分を見てダサいなと思って」
佐久間レイコ「なにいってんの!誰がなんて言ってもアンコはアンコでしょ!もっと自信を持ちなさい!十真くんもよ!ダサいとかはどうでもいいのよ!!」
キョロちゃん「そうなんだ!」
らむりん「でも、私は皆と違って変じゃない?」
もん太「?何が変なんですか?」
きりんた「全然変に見えないよ!」
タータン「急にどうしたのですか?」
らむりん「だって、制服以外あんまりスカート儚いし、性格もなんか男っぽいし、胸だって他の子より小さいから、凄く恥ずかしい・・・」
ジュリィ・ヘイワード「どうして悩む?らむりんちゃんはれっきとした女の子でしょ!アメリカでは皆堂々としてるワ!」
らむりん「だってここは、アメリカじゃないし・・・」
結木やや「でもややから見ればらむりんは大きい方だよ!ややなんかもっとつるペッタンこなんだから!」
真城りま「アタシから見れば二人ともまだマシな方よ・・・」
結木やや「どういうこと?りまたん」
真城りま「私はね、同い年の同級生の中で一番背が低いの、背が足りないせいで出来ないことが沢山あるの、背を伸ばすためにいろいろ食べようとしたり運動しようとするんだけど、太っちゃだめだし運動も何をやってもうまくいかないから、なかなか背が伸びなくて、」
結木やや「そうなの?」
真城りま「だから、あそこにいるあむを見て羨ましくなることもあってね」
日奈森あむ「な、な、何言ってんの!!アタシは別に!!!!!・・・(赤面)」
戸坂玉悟「あーあむちゃん、赤くなってる!!!」
日奈森あむ「五月蠅いわよ!!!!!(赤面)」
らむりん「でも、ややちゃんもりま先輩もあむ先輩も良い方だと思いますよ?」
結木やや「え?どうして?」
らむりん「だって三人とも女の子らしいし、私なんてこういう性格だし服装だってそうだし、こういう体系だから誰も女の子としてみてくれない・・・」
チェレン「らむりんいくらなんでもそれ考えすぎだって!」
三条海里「そうですよ、身長も体重も体の成長の速さも人それぞれ個人差があります!らむりん殿は平均と大して変わらないし、誰がどこをどう見ても何の問題もありません!」
ワラビー・ビートルズ「とかなんとか言いやがって!」
スプー「海里くんだって僕より大きいじゃない」
三条海里「俺は好きで身長が伸ばしたわけではありません!!!!!!(赤面)」
ジョーイ・ビートルズ「やれやれ・・・」
らむりん「でも・・・」
ケビン・レビン「そんなに気になるんなら冷蔵庫の中にある蒸しパンやカップケーキ食べればいいだろ!」
ベン・テニスン「ケビン何適当なこと言ってるんだよ!」
ケビン・レビン「何も食べないよりはマシだろ!」
とりっぴぃ「ケビンの言ってることも一理あるね、とりっぴぃも背を伸ばすためにいろいろ食べたり飲んだりしてるんだけど、ちっとも伸びないんだよ!!」
芥川隼人「とりっぴぃくんはまだマシな方だよ、こっちの方が深刻だよ!」
風見唯(風見駿の双子の妹)「このようにね、皆いろいろと悩みを抱えているのよ」
モモ「そうよ、らむりんだけが悩んでるんじゃないのよ」
瀬川おんぷ「らむりんちゃんが性格や服装、胸のことで悩むように私達男女関係なく誰にだって悩みはあるわ」
源桜羅「そうそう!悩みのないヤローなんて邪魔者くらいだぜ!」
らむりん「そうなの・・・」
桃地冴「(らむりんに優しく抱きついて)私ね、らむりんちゃんのしっかりしたところや真面目なところ、一生懸命なところが大好きなの、私らむりんちゃんをみて私もああなりたいなと思ったの、だからもう悲しまないで、私達や皆が付いてるから・・・」
らむりん「(大粒の涙があふれてきて)・・・うあああああああああああああん!!!!!!!!!(桃地冴に抱きついて大泣きし始めた)」
全員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(安心したのか落ち着いた)」
春野カスミ「らむりん、よく話してくれたわね(らむりんの頭を優しくなでた)」
穴山慧「らむりんが話してくれたおかげで光が見えてきたよ!!」
ヘイムダル「そうだな・・・」
ナイジェル・ウノ「それじゃあ、さっそく対策会議を始めようぜ!!」
全員「おう!!!!!!!」

続きます。