これは二次元世界に関わる重大な物語の一つです。
それは、世界にあらゆる命が誕生して数百年が経過した時に出来た一つの神話の悲しい物語です。
昔、輝きに満ちていた一つの世界がありました。
その世界の中心核に当たる国が世界中に輝きを与えていたのです。
その国には1人の美しい女王様とその子供に当たる三人の王子が居ました。
国は土地豊かで草木も育ち、きれいな水も流れ皆があこがれる素敵な町でした。
しかし、一つの事件が切っ掛けで国が滅びることとなってしまった。
それは1人の家臣によって三人の王子たちが対立を始めたのです。
誰が止めようとするも一向に収まらず、母親の女王でさえ止めることすら不可能になるまでに激しさを増していった。
三人の王子たちの対立が次第にエスカレートしていき、もともと一つだった国が三つの勢力に分かれてしまいました。
このままでは国の者たちの命が危ういと危惧した女王は三人の王子達とその精力を別々の地域へ飛ばした。
1人は雨の降ることのない灼熱に燃える大地、1人は止むことのない吹雪が続く氷山、1人は日の光が射すことのない暗い森へと。
女王は自分が王子たちにしてきたことに深く悲しんだ。
その悲しみが黒き闇を呼びだしてしまう。
女王は悲しみを抱えたまま、自らが呼び起こした闇の中へと飲みこまれ、消え去ってしまいました。
草木も水も枯れてしまい、美しかった国も滅んでしまった。
こうして一つの世界は光射す事の無い永遠の闇に閉ざされてしまいました。
後にこの神話は現在の二次元世界にも深く関わっていくことになります。