小説(ある話45の完全版)

これは小説(ある話45)の完全版です。

あるお昼前、レトロポリス公園で折笠江美は1人ベンチに座り、ムスッとした表情をしていた。

折笠江美「ハァ、あ~あ・・・・・・」

実をいうと、江美は喫茶店でまたもや自分のコンプレックスを大嫌いなデリカシーの無い連中にバカにされたのです。

折笠江美「あ~あ、何であいつ等はああいう話題出してはすぐに僕のコンプレックスにちょっかい出すのかなぁあ!!!!女を胸の大きさで判断するなんて最低にも程があるっての!!!!!!あんな事するならほっといてほしいよ!!!!!僕は一生懸命努力して豊胸トレーニング毎日欠かさずやってるのに、一㎝どころか一mmも成長してない・・・」


そして


折笠江美「・・・母ちゃんや姉さん、みきてぃ(美貴奈のあだ名)は成長してるのに、おんなじものや胸が大きくなる食べ物食ってんのに・・・・・・何で僕だけ全然成長しないんだあああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(ダダこねて大声で叫んだ)」




スッ・・・(江美の目の前に牛乳が差し出された)



折笠江美「?????????????????????????(涙目+目の前に牛乳が差し出されたことに気付いた)」
折笠真央「エミリー(江美のあだ名)の場合、大人になるための成長がまだ始まってないからだよ・・・(江美に牛乳を渡した)」
折笠江美「まおぴー(真央のあだ名)、いつの間に・・・」
折笠真央「大人になるための成長の早さは人それぞれ個人差がある、早すぎても9歳、遅過ぎても高校生位、エミリーの場合は普通と大して変わらないよ、というよりそれ以前に僕は人のコンプレックスをバカにする心理はもちろん胸の大きさにこだわる心理が理解できないよ・・・」
折笠江美「(貰った牛乳を飲みながら)そりゃ僕はまおぴーの性格や好みのタイプ知ってるから分からないのも無理無いよ!でもまおぴーの回答聞いてもそうとわかっててバカにする連中が後をた絶たないんだぜ!?!?!?」
折笠真央「そういう人ほど、頭がおかしいあるいは自分のことしか頭にないとしか言いようがないよ・・・」
折笠江美「全くだよ!!僕そういう馬鹿連中、大大大大大っ嫌い!!!!!!!#######」
八神心結「わかるわ、江美ちゃんがそこまで怒りたい気持ち(いきなり現れた)」
折笠江美「心結!!いつの間に!!!!」
八神心結「江美ちゃんの話聞いたわ、確かにデリカシーの無い人たちは許せないわ!」
折笠真央「!?!?!?心結も被害に遭ったの!?!?!?(何も知らない)」
八神心結「江美ちゃんは二回目で真央ちゃんは初めて聞くかもしれないけど、私も幼少期のころ弟の零士くんが不良少年たちに色々貶されたり暴力振るわれたりしてね。不良少年に会うたびに色々貶されてたの(不良グループ曰く、零士を見るたび殴りたくなるとのこと)更に酷い場合は不良少年のリーダを始めとした子分たちに金属バットで殴られて凄くアザだらけになったのよ。そのあと救急車が来て電話かかって私とパパとママは大急ぎで病院に行ったわ。命に別条はなかったからよかったわ。その後、不良少年たちは紅帝学園に配属されましたけど」
折笠真央「そんな酷い事があったの!?!?!?!?(驚きを隠せない)」
折笠江美「僕も初めて聞いた時、全く知らなかったうえに驚きを隠せなかったんだ!」
折笠真央「何だかその話を聞くと、低学年時代の兄さん(長兄の優来)を思い出したかも・・・」
八神心結「そちらも何かあったのですか?」
折笠江美「家内以外には絶対に内緒にしてたけど、この際全部話すよ」
八神心結「???????????」
折笠江美「実を言うと兄さんは低学年時代、未熟児出生が元で他の同級生よりも背が低い上に体の成長が大分遅かった事と、同じ未熟児出生の姉さん(長姉の芽依)が反対に他の同級生を追い抜かすほど体の成長が早かった事が原因で凄く酷い虐めに遭ったんだ・・・」
八神心結「そちらもそんな酷い事があったの!?!?!?!?」
折笠真央「そうなんだ、中でも最も酷かったのが、カッターナイフで体中傷だらけにされた事なんだ・・・」
八神心結「酷過ぎるわ、そこまでするなんて・・・」
折笠江美「その後、兄さんを苛めてた連中はそれぞれ別世界の少年刑務所へ送られたんだ」
折笠真央「それでも反省の色が見られずに今も酷い事をやり続けてんだって聞いたんだ、だから俺や江美だけじゃなく家内全員がそういうデリカシーの無い連中を嫌ってるんだ!!」
八神心結「それもそうね、私も零士くんも嫌ってるから、力を合わせて対策を考え、デリカシーの無い人たちを懲らしめましょう!!」
折笠江美「そうだね!!いつまでも黙ってる訳じゃねぇからな!!!」
折笠真央「そう言う事!!!悪い事をした分、倍になって返ってくる事を思い知らせてやろう!!!」

その後、レトロポリスフィールドの街並みでは


小橋望夢「ねえ聞いた、江美ちゃんのたわごと?」
小橋歩夢「いったい何があったの?」
小橋望夢「実は公園で聞いたんだけど・・・」
ドイツ「(話を聞いて)それ本当か?(汗)」
小橋望夢「この耳ではっきりと聞いたのよ!」
真田シオン「しかし、女の子のコンプレックスを馬鹿にするなんて狂った連中と言うか気がしれませんね・・・(汗)」
小橋望夢「零士君や優来ちゃんの過去の話まで聞いちゃったし・・・」
小橋歩夢「零士君は不良に貶され、優来ちゃんは未熟児で生まれた上に馬鹿にされたりか・・・」
中国「未熟児と言えば、私も未熟児(ちなみに1000gピッタリの設定)だったある・・・年子の日本よりチビで生まれてきたある・・・」
日本「そうでしたっけ・・・(汗)」
小橋歩夢「でも中国さんは現に日本さんより背が高いじゃない!」
中国「そりゃあそうあるが・・・」
イタリア「ヴェ~~!!なんか俺、その話聞いてると悲しくなっちゃうよ~~!(大泣き)」
ドイツ「イタリア!!泣くな!!!」
アメリカ「兎に角、コンプレックスを馬鹿にするやつらは許せないぞ!!」
イギリス「そうだそうだ!!」
真田シオン「そういう奴らがいましたら今度、皆でのしちゃいましょう!」
全員「賛成!!」
スイス「吾輩もその話に入れてくれ!」
小橋望夢「あ、スイスさん!」
スイス「吾輩も混ぜてくれ!リヒテン(リヒテンシュタイン)もコンプレックス指摘されて酷い目に会ったと聞いたから!」
日本「勿論ですよ!人の気にすることを指摘するものは例え日本男児でも女児でも許せません!」
小橋歩夢「その通りよ!!」
小橋望夢「よーーーし!!じゃあ江美ちゃんを始めとした馬鹿にされた悲しん皆を応援しようじゃないのーーーーー!!」
全員「賛成!!!!!!!!」


終わり。